今日は秋田県大仙市大曲で行われる全国花火競技大会の日である。
一度も見たことない人は、とりあえず本日午後6時50分よりNHK BSプレミアムで放送される生中継を見るように。可能な限り部屋を暗くし、ヘッドホンをしてもいいので大音量で観ていただきたい。
幸福なことに自分は一度会場で生で見たことがあるが、現実感がなくなるほど圧倒された。
これでも小さいほう。
最大クラスになるとこうなる。カメラじゃ全く収まらない。この写真の倍くらいまだ横に広がっている。
視認できる範囲の空を埋め尽くす轟音と閃光。空気がバリバリと震え、花火玉の破片が辺りに降り注ぐ。
基本的には競技大会なので、全国代表の職人の方が用意してきた花火を順に打ち上げていき、審査員がそれを採点して最も優れた花火を選出する。
創造花火には職人によって作家性が出るのが面白く、映画の曲やクラシックに乗せたり、流行りのJ-POPに合わせてみたり、ミッキーやキティちゃんのような星の形で攻める花火もある。エンタメとしても極上なのである。
注目していただきたいのは、競技花火の合間に差しこまれる協賛スポンサーの名前が入るド派手な花火。競技で戦ってる職人の方々には申し訳ないが、これを目的に観に来ているという客がほとんどで、規模も比較にならない。
その中でも、大会の終盤で披露される大会提供花火は別格で、約5分間で1500発の花火が打ち上げられる。1秒で5発の勢いで花火がこれでもかと上がりまくる。
正直これを見たあとは、もう当分花火はいいや…と本当にお腹いっぱいになってしまった。ただ諏訪湖の花火が相当凄いらしいのでそっちも死ぬまでに見たい。
写真では捉えきれないが、目の前が完全に光に包まれる。わけわからん。
秋田が世界に誇る大会であるだけあって、大曲という人口3万人の田舎に約80万人が殺到する。この日は県内ほぼ全てのホテルが埋まり、帰りの渋滞は何十キロ続き、電車に乗れるまで数時間かかる。
「ちょっとデートで♪」などという気分で浴衣と下駄なんぞで行こうもんならズタボロにされケンカ別れ確実。それが許されるのは大曲在住の地元民だけである。ガチの競技大会であるということを忘れてはいけない。
一生に一度は現地で見て欲しいとは間違いなく言えるが、ライトな気持ちで挑むくらいならテレビで見たほうが絶対に良い。テレビで見ても十分に凄さは伝わる。とりあえず見ましょう。
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