ウォーターサーバー大手「クリクラ」のCMキャラクターと言えば、誰もがご存知クレヨンしんちゃんである。
そんなに昔からタイアップしているわけではないと記憶している(せいぜい5、6年?)が、クリクラといえばしんちゃんという認識はもう一般的だろう。
クレヨンしんちゃんといえば、2年前から野原ひろしが、今年の春から野原しんのすけの声優が降板し、大きな転換点を迎えていることでも話題となっている。
クリクラに話は戻すが、このCMはテレビだけでなくラジオでも結構な頻度で流れている。
だが、しんのすけ役とひろし役の声優が変更になった関係で、もはや誰と誰が喋ってるのかわからない。陽気な子どもの発言にテンションの高い父親が強めのノリツッコミを入れるという謎の音声が流れてくる。
これはCMキャラクターとしての価値は以前と同じとして見ていいのだろうか?みさえが「しんのすけー!」と言って、やっとわかるレベルである。正直これじゃモノマネCMと言われてもわからない。
ポスターやイラストなどは声優が変わっても影響は受けないが、CMは別である。ましてやラジオCMだと絵が無いので、元を知らないと本当にわけがわからない。以前とりあげたBOSSのCMとは真逆の問題を抱えている。
もちろんあと何年かすれば今の声が定着してイメージも変わってくるのだろうが、現時点では明らかに今までと同じ宣伝効果があるとは思えない。
ドラえもんの声優が変わった時も、ココスのCMは真っ先に水田わさびに変わってしまい、強烈な違和感を覚えた。声優交代の余波はこんなところにも拡大してしまっているようである。20年以上慣れ親しんだあの声の印象を新たにするのはもう無理ではないか・・・。