もはや来世でもいいからアメリカで暮らしたいという幻想をほのかに抱きながら日々を送っているが、致命的なことがある。アメリカには風呂が無い。
厳密に言うと湯船に入る習慣がない。浴槽はあるが基本的にあれは受け皿であって、ほぼシャワーオンリーである。特にカリフォルニア〜ネバダあたりの西海岸側は慢性的な水不足で、常識として水は大事にするものという感覚を持っており、ジャグジーやらプールのような大量の水を使う娯楽は完全に金持ちの道楽とされているそう。シャワーで全て済ませるというのは文化的なものでもある。
日本でもシャワーしか入らない派みたいなのがなぜか幅を利かせてるが、自分は昔から全くそれが理解できない。シャワーしか浴びないときもあるが、それは汚れを落とす作業なだけで、自分が風呂に求めるリラックス効果は皆無なので、湯船に浸からないと満足度はゼロである。
温泉のようなでかい風呂に入れるというのは本当に幸せを感じる瞬間なので、そういう文化が無い国に住むのは相当辛いかもしれない。