SOUTH PARKの住人

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ブランドを疲弊させるディズニー

長編アニメ版『アナと雪の女王』続編、2019年冬に全米公開決定 « 映画ランドNEWS

 

2013年に社会現象を巻き起こした『アナと雪の女王』の正式な続編、おそらくナンバリングタイトルになるであろう作品が2019年に公開される。

しかし、あまり話題になっていないようである。(個人調べ)

そもそもあまり皆が待ち焦がれた感じがしないのは、2015年に「シンデレラ」の併映で『アナと雪の女王/エルサのサプライズ』、2017年に「リメンバー・ミー」の併映で『アナと雪の女王/家族の思い出』と、短編作品を乱発しているからだろう。しかもその2作とも、正直ロクな出来では無かった。

1作目のアナ雪本編は、大流行した「Let It Go」のクオリティの高さもあり、ありのままに生きることという、昨今のLGBTなどの問題を抱える人に向けた社会的テーマを読み取れる背景があったが、先述した短編2作はあまりにも陳腐であった。内容の80%が歌唱シーンで占められていて、残りはオラフの欠損ギャグで構成された質の低いミュージックビデオであった。CDを売りたいだけの商業的作品であることは誰の目から見ても明らかである。

そうやって、かつて興収200億円という歴史的大ヒットを叩き出した「アナと雪の女王」ブランドは、ほとんど地に落ちてしまった、と思っている。

いやまあ地に落ちたは言い過ぎかもしれないが、ディズニーといえばスターウォーズの乱発で多くの客を飽きさせた問題があるので、それと同じ状況になっているのではなかろうか。

ディズニーはMCUの成功から、全てのブランドをユニバース化しようとしているフシがある。MCUはそもそも、100年近い歴史のあるマーベルコミックスという、超膨大な極上の素材を贅沢に使っているからこそ、客も飽きずに楽しめているのだ。生みの親のルーカスを離れ、何のお墨付きも無くなったスターウォーズでそれを成そうとしているのが、そもそもお門違いだとなぜわからんのか。

今回のアナ雪の件はユニバース化とはまた異なるが、金儲け重視で乱発し少しでも稼いでやろうという魂胆が、作品のブランドを摩耗させている点では同じだと思う。

どの道、このアナ雪2が成功するかどうかは、「Let It Go」以上の名曲を用意できるかであることは間違いないとは思うが…。


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でもこの「シュガーラッシュ2」のプリンセス大集合は不穏な感じがする。プリンセスアベンジャーズをやるための布石じゃなかろうな。