SOUTH PARKの住人

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映画レビュー『アリータ:バトル・エンジェル』

 

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アリータ:バトル・エンジェル』を前夜祭で観てきました。感想を言いたい。

言いたいが超長文になりそうで、さらに遅い時間で観たため疲れてるので考えただけで疲れる。でも言いたい。困ったものである。

とりあえず、控えめに言って

 

 

最高

 

 

でしたよ。アプリからだとフォントサイズをこれ以上上げられなくてもどかしい。(本当は72ptくらいのサイズで叫びたい)

 

銃夢』の実写化構想をキャメロン打ち立てて一瞬話題になったのはたしかアバター(2005年)』公開よりさらに前だったような気がするので、少なくとも12、3年くらい経ってるはず。(そもそもアバター以降キャメロンが話題に挙がることすらほぼ無かったし)

発表当時はものすごくワクワクしたが、あまりに実現がされず話題も消え去っていたので、ワクワクしてたことも忘れてた。今現在進行形で『AKIRA』の実写化がそんな感じで始まりそうで始まらない寸止め状態になってますが。

そんなこんなで、いざアリータの公開が決まっても「そうなんだ」くらいに冷めてた自分がいたので、あんまり期待して無かった。(監督がキャメロンじゃなかったり、ポスター出たのにまた延期したりとそのグダグダさも輪をかけて冷めさせられました)

公開が近づくにつれ、予告編の出来の良さや、公開規模から見る配給会社の自信のありようをみて、「もしかして期待できるのでは?」と若干上がっていたのだけど、想像以上に最高の出来だった。


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重さを感じさせるメカアクションと、「機甲術」(パンツァークンスト)のスタイリッシュさ、うるさすぎないサイバーパンク世界に、高低差をフルに生かした見せ方、極めつけはキャメロンの真骨頂である3Dのクオリティの高さである。奥行き、飛び出し、高所感、雨や煙、光、とその辺の映画とは比べもんにならない質の高い3D。格の違いとはこのこと。こういうのが俺は見たいんだよ。

ほんでアリータが超可愛い。目でか!キモ!っていう皆のファーストインプレッションを逆手に取るような、目のアップが多く、その力強さに吸い込まれる。またサイボーグという設定だが「ワタシハダレ?ナゼウマレテキタノ…?」みたいなありがちな展開は無く、「チョコうまー!(ノ´∀`*)」って感じで深いこと考えずに、生を受けたことを謳歌するあっけらかんとしたサバサバ性格がたまんねぇす。

劇中にでてくる「モーターボール」っていうレース+格闘っていうまあアメリカ人受けしそうなアメフト的な競技も、荒唐無稽ではあるがボールを奪いながらレースするというまあわからんでもないルールで、ギリギリ成立しそうなラインを保っており、『レディプレイヤー1』のレースみたいな「映像は凄いけどこれゲームとしてはクソゲーだろ!」っていうことはありませんでした。

アクションシーンの迫力が半端ない理由として、全体的にスタイリッシュなのに一撃が重い。アリータの体重が重いという設定が生きてるし、なおかつ地面からの足を映すショットが多く、踏ん張っている感じが強く出てくる。漫画的な手法ですけども、これが非常に効果的に出てると思いました。

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こんな感じ。(これはベルセルクだけども)

宇宙空間で戦ってるわけじゃない以上、重力というものが存在するので、こういう重みをしっかり生かしたアクションは見ごたえがある。その分、軽やかに舞うアリータの凄みが増している。最近流行りのスタイリッシュ重力無視アクションではないところも良かです。(『マトリックス』みたいに設定で説明があればいいんですけどね)

 

まあ後半の展開がちょっと速すぎないかとか、マハーシャル・アリ要る?とか、そこすぐ助けに行かないのかよ!漫画かよ!(漫画だよ!)みたいなツッコミはわかるんですが、こんだけフルスロットルでワクワクさせられたのは久々なので、最高とさせていただきます。

久々にこれは3Dで観ることをオススメしますよ。あと体感で7割くらいはIMAXカメラでの撮影なので、できればIMAXスクリーンでご鑑賞ください。