SOUTH PARKの住人

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直前!第91回アカデミー賞大予想!!!

 

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アカデミー予想歴15年。ブログに書くのは初ですが毎年本気でやってます!

2012年に24部門中21部門的中させたのが最高記録。ここ数年は作品賞を外しまくってちょっと自信を喪失している(2014年から4連続で作品賞を外し)。そんな自分が今年も全部門的中を目指します!モットーは「攻めなきゃ全部当てられない!」。下馬評通りで予想しても15部門くらいで止まっちゃうんだよ。

 

作品賞

今年の最難関と言われている作品賞。確かに決定的に有利な作品が無く、予想はかなり難しい。下馬評では「ROMA/ローマ」が堅いとされているが、個人的にはあまり作品賞という柄の作品では無かったように思えた。会員のNetflixへの抵抗はほとんど無いとは思われるが、どちらかというとそちらより外国語作品に作品賞を取らせることへの抵抗の方が大きいのではないかと感じている。(かつて「アーティスト」がフランス映画で作品賞を獲ったが、あれはサイレントかつハリウッドが舞台の物語だったので、今回とはまた意味合いが異なる)

 

アカデミー会員の思考を想像すると、「ROMA/ローマは良い映画だ!素晴らしい作品だけど、この映画をオスカーの作品賞にするのはちょっと違う気がする。この手の作品はベネチアとかで評価されたらそれでいいんじゃないの?なぜならオスカーは米国アカデミー賞じゃんかよ。メキシコ人監督によるメキシコ舞台のスペイン語映画がアカデミー賞を彩るにはちょっと違うのでは?つーか外国語映画賞にノミネートされてるし、そっちでいいよね。てかちょっとキュアロンにあげすぎですよね。」という感じか。

 

そうなると、「グリーン・ブック」と「ブラック・クランズマン」の黒人モノ対決になるのだが、アカデミー会員が好むのは後者と思われる。 風刺がほどよく効いたブラックコメディってのは大好物なのだ。(6歳のボク~よりバードマンが選ばれたように)「ブラック・クランズマン」は痛烈なトランプ批判を含んでいるとも言われている。近年リベラル寄りに一気に傾いているオスカーには最適ではなかろうか。あと、監督のスパイク・リーに賞をあげたいというファンの会員は多いはず。ただし今回は監督賞はほぼ決まっている(後述します)ので、意外とこっちに集まるのではなかろうか。

よって作品賞は思いきって超大穴狙い、

「ブラック・クランズマン」

と予想。

 

 

主演男優賞

ボヘミアン・ラプソディ」のラミ・マレックが前哨戦では猛威を奮っているが、果たしてアカデミー賞ではどうなのか。俳優組合賞をラミ・マレックが獲ったのは非常に大きい。最有力であることには違いないが、この1本だけの評価で主演男優賞を与えるほどアカデミー会員は優しくないと個人的には思っている。作品は素晴らしいが、ラミ・マレックがこの1本だけで容易に獲れるとはあまり考えにくい。逆に『俳優組合賞を獲ったのだからがもう充分』論が強まっているのではないだろうか。あと、彼の演技は素晴らしいし文句のつけようがないが、やはり実際に歌っていないというのは大きなネックになるのではないだろうか・・・。しかしラミ・マレックが壇上でガッツポーズをしている姿を観たい会員は相当多いはず・・・。てか俳優組合賞獲った時点でほぼ確定じゃねぇの?とも思うし、悩みに悩むが、やはり死ぬ勢いの役作りには勝てないと予想する。

よって主演男優賞も大穴狙い、

クリスチャン・ベイルバイス) 

と予想。(彼は2回目の受賞になるが、ダニエル・デイ=ルイスが3回も獲ってからこの縛りはほぼ無くなったと言っていい)

 

主演女優賞

ここはあまり迷わずに決まった。グレン・クローズvsオリヴィア・コールマンの接戦ではあると思うが、今回グレン・クローズに賞を与えないという選択肢はほぼないと思われる。それほど会員も彼女の受賞を待っていたし、これまで1つも賞を獲らせていないことを恥じているはず。個人的にはレディ・ガガの演技は大好きだったが、グレン・クローズが相手では分が悪すぎた。歌曲賞あげるからごめんねごめんね~というところだろう。

よって主演女優賞は

グレン・クローズ(天才作家の妻 40年目の真実)

と予想。 

 

助演男優賞

ここはガチガチに固い。マハーシャラ・アリ一択だろう。なぜなら、今回の自分の予想ロジックでは、グリーン・ブックが獲れる主要賞はここだけだから。なおかつ前哨戦は彼がほぼ総ナメ状態である。しかも彼はとても人格者で白人・黒人問わず愛されているという。第2のデンゼル・ワシントンと言っても過言ではないだろう。

よって助演男優賞

マハーシャラ・アリ(グリーン・ブック)

と予想。

 

助演女優賞

意外と荒れている助演女優賞。ガチガチに固かった「ビール・ストリートの恋人たち」のレジーナ・キングがなんと俳優組合賞のノミネートに外れるという波乱。しかも対抗だった「バイス」のエイミー・アダムスがそこで獲れず、なぜか「クワイエット・プレイス」のエミリー・ブラントが受賞するという怪奇現象が起きた。そしてオスカーではエミリー・ブラントはノミネートすらされていない。なんじゃこりゃ。個人的にエイミー・アダムスに獲ってほしいとは思うのだが、自分は主演男優賞を「バイス」と予想しているので、ここも同じにすると自分の中の予想メソッドが崩壊してしまう…。そうなると、作品人気からして「女王陛下のお気に入り」のレイチェル・ワイズはどうだろうか。こちらは鑑賞済みだが、かなりインパクトのある役を演じていて、キャラも濃い。途中で眼帯キャラになるところも非常に受賞オーラがある。

よって助演女優賞

レイチェル・ワイズ女王陛下のお気に入り

と予想。


監督賞

スパイク・リーに獲って欲しいが、ここは前哨戦があまりに強すぎた。2回目の受賞になるが、これは揺らぐレベルのものではないだろう。撮影監督まで自分でやってんだもの。よって監督賞は

アルフォンソ・キュアロン(ROMA/ローマ)

と予想。


脚本賞

前哨戦では「魂のゆくえ」が強いみたいだが、たぶん無いと思う。対抗馬は「グリーン・ブック」だが、アカデミー会員はクセの強い話と下ネタが好きなので、

女王陛下のお気に入り

と予想。


脚色賞

ここはもう作品賞と合わせるしかないので、

「ブラック・クランズマン」

と予想。(正直ここを落とすと「ブラック・クランズマン」の作品賞はほぼ無くなる)

 

外国語映画賞

ここはほぼ確。作品賞の代わりにこっち。「万引き家族」のノミネートは嬉しいが、残念ながらカンヌ作品は好かれないので受賞は厳しいだろう。よって

「ROMA/ローマ」

と予想。

 

撮影賞

ここもほぼ確。対抗馬としたら「女王陛下のお気に入り」が凝った撮影をしていたが、最有力を外して敢えてそっちにする理由はない。よって

「ROMA/ローマ」

と予想。

 

作曲賞

「ビール・ストリートの恋人たち」のニコラス・ブリテルが最有力と言われているが、個人的には「ブラック・クランズマン」のベテラントランペット奏者であるテレンス・ブランチャード、そして去年「シェイプ・オブ・ウォーター」で受賞している「犬ヶ島」のアレクサンドル・デスプラで悩む。ここは攻めたい。正直当たる可能性は低いが、外れてもいいから攻めたい。犬ヶ島…と言いたいところだけどさすがに日和ました。

「ブラック・クランズマン」

と予想。


歌曲賞

ここはもうこれしかない。絶対に獲って欲しい。彼女にとってはリベンジでもある。

レディー・ガガ “SHALLOW”」

と予想。

 

美術賞

意外とムズい。「女王陛下のお気に入り」か「ブラック・パンサー」だと言われているが、自分もそう思う。ただ美術の観点でいうと、宮殿の再現度や薄汚さも相成ってハイレベルな「女王陛下のお気に入り」が優勢か。正直「ブラック・パンサー」も凄いとは思うが、高齢会員がCGと本物の区別がつかない可能性がありそうで、凄いけどアメコミだしCGでしょ?で一蹴されそうな気がする。よって

女王陛下のお気に入り

と予想。

 

衣装デザイン賞

自分の予想上ではこの賞を逃すと「ブラック・パンサー」は0冠になってしまう。正直なところ「女王陛下のお気に入り」のほうが強いような気がするが、衣装デザインは奇抜さも相成って獲れると思いたい。(ただブラック・パンサーのスーツ装着がCGなので、爺さんたちは衣装も全部CGとか思いそう…さすがにそれは無いか?)よって

「ブラック・パンサー」

と予想。(壇上からの「ワカンダ・フォーエバー」を聞かせてくれ!)


メイクアップ&ヘアスタイリング賞

これは対抗馬が無いのでほぼ確。

バイス

と予想。 

 

視覚効果賞

SF好きにはここはワクワク部門。大好きな作品たちがちょっとだけだが映る貴重な賞である。ここはなんと「ブラック・パンサー」が漏れたこともあり、これ一択と思いたい。プレゼンターもどうせ彼らの中の誰かだろう?

よって視覚効果賞は

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

と予想。

 

録音賞

ここは音楽モノが強い。強いのだが、今回は「ボヘミアン・ラプソディ」と「アリー/スター誕生」の2作がある。けど、去年獲ったのは「ラ・ラ・ランド」を抑えてハクソー・リッジだった。もう全然わからん!ただ流石に今年は音楽作品が2作もあるので、こっちに偏ると思う。大人気のボヘミアンが突っ走るのか、やっぱり良い映画だったよね!?と2周回っての再評価でアリーか…。ライブエイドのシーンの圧倒的なパワーでやっぱりこっちか。

ボヘミアン・ラプソディ

と予想。(アリーが獲ったら悔しいなぁ…)


音響効果賞

ここは戦争映画とかアクション映画が強い。去年はダンケルクだった。今年有力とされているのは「クワイエット・プレイス」だが、ホラー映画が獲るだろうか…本当に本当にオスカーはずっとホラーに厳しい。ホラーを映画と認めていないジジイ会員が多いんじゃないかと邪推してしまうレベルである。となると同じく無音シーンがインパクト大だったこっちか。

「ファーストマン」

と予想。


編集賞

知る人ぞ知る超重要部門。作品賞に直結している確率が非常に高い編集賞。となると、今回の自分の予想ではこれ一択にするしかない。外れたらマジで総崩れ。でもまさかの「ROMA/ローマ」が漏れるという大きな展開があったので、これはあるぞ。

よって

「ブラック・クランズマン」

と予想。


長編ドキュメンタリー賞

アメリカでは広く人気のある最高裁判所判事であるルース・ベイダー・ギンズバーグ(通称・RBG)のドキュメンタリーが有力か。今の時代の潮流にも合っている。「Free Solo」もめちゃめちゃ面白そうなのだがこっちのほうが強い気がする。変な邦題がついてしまったが

「RBG 最強の85才」

と予想。

 

短編ドキュメンタリー賞

この辺が当てられるかで予想屋の格が決まってくる(それくらい情報が少ない難所)。いろいろ調べた結果、獲りそうなのはこの2つ。「BLACK SHEEP」と「END GAME」。前者は黒人差別系、後者は終末医療系の話。後者はNetflixで日本でも観れる(エンド・ゲーム: 最期のあり方)。この辺の賞は暗い話より明るめの話が好まれる(会員は投票のためにわざわざ見るので、思い入れより観たそのときの印象で入れがち)。ここは話は重そうだが後味は良さそう、かつNetflixが強いのではなかろうか。よって

「END GAME」

と予想。


短編実写賞

実は傑作が多い、外国語映画賞レベルの濃厚な賞。今回のノミネートでは「野獣」だけなぜかGyaoで先日配信されてたので観た。バッドエンドだったのでたぶん受賞は無い。この中で良さそうなのは「MARGUERITE」か「SKIN」である。個人的に予告を観た感じだと「SKIN」が面白そうなのだが、「MARGUERITE」のほうが会員受けしそう。よって

「MARGUERITE」

と予想。



短編アニメ賞

ディズニー短編は嫌いなので最有力と言われている「Bao」は避け。良さそうな

「WEEKENDS」

と予想。


長編アニメ賞

これはあまりに評価が高すぎて、会員ももうこれに入れときゃいいんでしょ?状態に陥っていると思われるので

スパイダーマン:スパイダーバース」

と予想。(てかマジで?ほんとにスパイダーマン獲るの?未だに信じがたい。観てないからわからんけど、そんな凄いの)

 

総括

あれ、あんまり攻めてない…か…?まあ作品賞を「ブラック・クランズマン」にしてる勘違い野郎は俺くらいだろうということで…。

正直外れると悔しいのは、主演男優賞・音響編集賞美術賞あたり。主演男優賞はラミ・マレックがかっさらい、美術賞と衣装デザイン賞は予想の逆になる可能性大。音響編集は「クワイエット・プレイス」が獲るかもしれない。「ブラック・クランズマン」関連はもう外れたらしょうがない、死なばもろとも。もう賭け。でも「グリーン・ブック」が作品賞になってる未来があんまり見えないんだよなぁ…え、普通に「ROMA/ローマ」?そうかも…。

 

 

予想まとめ

 作品賞
「ブラック・クランズマン」
主演男優賞
クリスチャン・ベイル」(バイス
主演女優賞
グレン・クローズ」(天才作家の妻 40年目の真実) 
助演男優賞
マハーシャラ・アリ」(グリーン・ブック)
助演女優賞
レイチェル・ワイズ」(女王陛下のお気に入り
監督賞
アルフォンソ・キュアロン」(ROMA/ローマ)
脚本賞
女王陛下のお気に入り
脚色賞
「ブラック・クランズマン」
外国語映画賞
「ROMA/ローマ」
撮影賞
「ROMA/ローマ」
作曲賞
「ブラック・クランズマン」
歌曲賞
レディー・ガガ “SHALLOW”」
美術賞
女王陛下のお気に入り
衣装デザイン賞
「ブラック・パンサー」
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
バイス
視覚効果賞
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
録音賞
ボヘミアン・ラプソディ
音響編集賞
「ファーストマン」
編集賞
「ブラック・クランズマン」
長編ドキュメンタリー賞
「RBG 最強の85才」
短編ドキュメンタリー賞
「END GAME」
短編実写賞
「MARGUERITE」
短編アニメ賞
「WEEKENDS」
長編アニメ賞
スパイダーマン:スパイダーバース」