SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

日本のお笑い文化を誇れ

霜降り明星って歴代M-1王者の中で一番ひっぱりだこじゃないだろうか。M-1優勝以降まだ休みが1日も無いらしいが、確かにテレビに出ずっぱりだ。ラジオのレギュラーも2本あるし、なんかYouTubeで毎日投稿するチャンネルも開設しだした。マジか、死ぬ気か?観る側も追いきれんぞ。


霜降り明星YouTube毎日投稿始めます! - YouTube

f:id:southparks:20190709013410j:image(それでいて浜辺美波と共演する霜降り明星、俺激しく嫉妬)

 

ざっとM-1歴代優勝者を振り返ってみると、中川家は優勝前からすでに割と人気あったと記憶してるし、ますだおかだは関西からあまり出なかった。フットボールアワーブラックマヨネーズチュートリアルの3組はもっともM-1優勝の恩恵を受けていると感じるが、翌年のサンドウィッチマン優勝をピークに、M-1の世間からの注目度というか業界での重要度は少しずつ下がっていったように思う。個人的にはどの回も好きだし優勝者の面白さは折り紙付だが、審査がガチすぎて番組としての華を維持できなくなっていった感も拭えない。

でも、最近のお笑い芸人のレベルの高さを見ると、あの頃の盛り上がりを見て育った若者たちが、今の新世代として台頭し始めたことには違いない。まるで98年フランスや02年日韓のワールドカップを観て育った世代が、着実に近年のレベルを押し上げていっているサッカー日本代表のようである。言わずもがなだが、M-1グランプリがお笑い界にもたらした功績は計り知れない。

 

f:id:southparks:20190709023003j:imageその中でも、霜降り明星の今の人気は、確変的な勢いを感じるんだよな。

 

かつてのM-1はどうしても人気実力者が上位で拮抗してしまい、一時期は優勝の順番待ちみたいな状態に陥っていたが、その流れは銀シャリの優勝あたりで一旦落ち着いたように思える。そして長年準決勝でくすぶっていたとろサーモンの優勝で一気に新たな可能性が開き、そして満を持してのニュースター、最年少優勝の霜降り明星が王者に君臨したことで停滞感は完全に拭われ、次のステージへと進みだした。

そんな中でも凄いなと思った点は、霜降り明星は自らお笑い第七世代を自称しているように、明確にこれからの時代を牽引しようとする意思があるところだ。これはある意味、先輩世代への挑戦状である。最初聞いたときは吉本興業の芸人がこんなことを言っているなんてと驚いた。

 

昨今、笑っていいともが終わったのを皮切りに、みなさんのおかげでしためちゃイケといった平成を代表する長寿レギュラー番組は終了し、お笑い界も変革の様相を呈している。今まさしく歴史の分岐点に突入し始めた。

そんな中でベテラン芸人たちは、霜降り明星や今の若手芸人たちを、蹴落とすでなく、貶めるでなく、しっかり支えようとしていると個人的に感じることが多い。そりゃ人気がある分疎まれることもあるだろうけど、冒頭にも言ったように、今彼らはあらゆる番組に引っ張りだこである。キャスティングしてるのは番組制作側だろうが、それ以前に彼らはみんなから大切にされているのだなと感じるばかり。

正直、日本社会では未だに戦前の縦社会がしつこく蔓延り、昭和企業や世襲政治家といった老害が未だ実権を握っていたりする中で、そんな姿を見せるお笑い界は先進的だとすら思う。

 

なんか最近は、闇営業、暴言問題、不倫問題やらでネガティブな話題を取り上げられがちだが、お笑い芸人特有のヒューマニズムから成り立つ構造は、今の時代こそ支持していきたい。ベテラン芸人たちが自ら一歩下がり、彼ら若手芸人をしっかり頼りながら、次の世代にバトンを渡そうとしているとも取れる姿勢は、本当に美しく素晴らしいと思う。

もちろん、とんねるずやナイナイの需要が無くなってきたからテレビ局が打ち切ったという側面もあると思うし、島田紳助など不祥事で消えていくことも多いし、さんまやダウンタウンのように未だに前線バリバリな大御所もいるが、先駆者世代は皆揃って、今の時代の変革を見守っているように自分は思える。これが長い視点で見れば、また新しい時代へと繋がっていく種になるのだろうなと思うと、非常に感慨深い。

 

色々と書いたが、ここまで一つの業界が一体となっている空気感を覚えたのは個人的に珍しく、最近の若手芸人の活躍や、大幅な世代交代を見ていると、ますますお笑いが好きになっていく。そしてこれからにも期待できる。安心して好きでいられるほど嬉しいことはない。この感覚をみんなわかってくれるだろうか?

もうとにかく、マスコミもSNS界隈も、スキャンダルでお笑い界を吊し上げている場合じゃないんだよ!

日本よ、このお笑い文化をもっと誇れ!!

と叫ばずにいられない。

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新時代を象徴するかのような存在感と実力、霜降り明星ハナコ。同期というのもすごい。

芸人芸人芸人 (COSMIC MOOK)

芸人芸人芸人 (COSMIC MOOK)

 

どうでもいいけど最近は私もお笑い芸人に近づくべく、体格作りに励んでおります。(という名の肥え)