ここまで蓋を開けてみないとわからない事例はなかなか無いのではなかろうか。7/19(金)公開の新海誠監督最新作『天気の子』の動向は誰もが気になるところであると思う。
今のところ先行販売を見てもそれほど盛り上がっているようには見えない。「天候を操る謎の少女」だけで興味を引くには弱いし、RADWIMPSを再起用しているにしても『君の名は。』ほどキャッチーかというとそうでもない。(ツインテールヒロインは好き)
だからと言ってコケると断言できるかといったらそうとも言えない。所詮映画のヒットなんぞ大半は口コミによるものである。口コミというのは、つまり話題の共有。「もう『天気の子』観た?私は観たよ。え、まだ観てないの?」って誰かが言い出せば、それで火はつくのである。
が、そのためにはまず、世間の人々が『天気の子』の話題の共有をしたくなるような内容でないといけない。そしてその内容は必ずポジティブなものでなければならない。「面白い」「泣いた」「曲が良い」「ネタバレ厳禁」などなど。
もしその逆の、悪評が先行して広まった場合は、口コミは途絶えてしまう。世間でつまらないとされている映画を、観に行ってしまったということを共有したくはないからだ。たとえ「自分は面白いと思った」という感想を持っていても、それを堂々と言える人は少ない。あくまでも多くの人からしたら映画はファッションなのである。世間で面白いとされている映画はオシャレ、駄作とされている映画はダサいのだ。
『天気の子』はまだ蓋を開けてみないとどちらに転ぶのかわからない。個人的には『未来のミライ』のような、傑作であることを期待している。オーラはある。
映画レビュー「未来のミライ」 - SOUTH PARKの住人
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