名優、ルドガー・ハウアー死去。75歳。
『I’ve seen things you people wouldn’t believe. Attack ships on fire off the shoulder of Orion. I watched C-beams glitter in the dark near the Tannhäuser Gate. All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.』
「おまえたち人間には信じられないようなものを私は見てきた。オリオン座の近くで燃える宇宙戦艦。タンホイザー・ゲートの近くで暗闇に瞬くCビーム、そんな思い出も時間と共にやがて消える。雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。」
作品が一節のスクリプトにより名作へと押し上げられる圧巻の場面。この台詞がルドガー・ハウアーのアドリブだというところも、虚構と人間の狭間で揺れるロイの心情にダブる。
このこの死生観は未だに映画を観るときの自分の中の基準となっていて、生涯消えることはないだろう。言葉は生き続ける。謹んで哀悼の意を表します。
アメリカ版Wikipediaにはこのモノローグの単独記事がある。
Tears in rain monologue - Wikipedia
9/6からは日本でのIMAX上映。
IMAXで「ブレードランナー ファイナル・カット」日本初公開。9月6日から2週間限定 - AV Watch
最近辛いニュースが多すぎて感じるが、自分の人生を終える瞬間を自分で見定めることができることは、物凄く尊いことなのかもしれない。ただ生きるかだけが人生ではなく、どう終えるかも考えなくては。