SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

【劇場限定】2019年ベスト10 10位~6位

劇場で観た映画限定での、年間ベスト10を発表します。

 

10位『グリーン・ブック』


『グリーンブック』スペシャル映像

 

アカデミー賞作品賞にも輝いた一作。正直この作品が取るとは全く予測できなかったな。

 昨年の予想はコチラ。今年は本当にハズレすぎて恥ずかしいレベルだが、戒めとして残しておく。自慢じゃないけどあるかつては24部門中21部門当てたこともあるんだよ!

southparks.hatenablog.com

 黒人差別を受ける富裕層という複雑な状況にさらなる苦悩も抱えているというてんこもりな役を完璧にこなしていたマハーシャラ・アリは、第2のデンゼル・ワシントンとして全米の支持と人気を得たな。

 

9位「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」


『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』本編映像

こちらは本年度アカデミー賞本命の1本。内容的にはアカデミー賞が非常に好むところ。粋なラストも含め、本作が嫌いなハリウッドスターはいないだろう。タランティーノは3度目の脚本賞を得るか?公開時期が早かったので、ちょっと勢いは落ちているとは思うが、人気はまだ衰えていないと思う。

シャロン・テートへの愛、そして映画への愛が詰まった、素晴らしい1本。あと、タランティーノ映画で自分がいつも感じる、「ものすごい遠くの場所まで連れていかれた感覚」が今回も味わえた。自分はこの感覚を味わいたいがために映画を観てるようなもんなので、退屈なシーンもあったけどそれも含めてとても有意義な時間だった。

 

8位「アベンジャーズ/エンドゲーム」


【ネタバレあり】『アベンジャーズ/エンドゲーム』特別映像

今年一番待ちわびていた映画がこの「アベンジャーズ」最終作。内容にも満足しているが、未だにこの作品を観たということ含め現実感が無い、本当に終わってしまったのか。やっぱりこの「エンドゲーム」だけ取って最高の1本とは言い難いのが評価しづらくさせている要因でもある。本作の面白さはほとんどが今までの歴史の積み重ねなので、「エンドゲーム最高だったぜ!」とシンプルには言えない複雑な心境。それにしても数多くの人が満足するレベルでこのシリーズを纏めたのは偉業だけどね。

 

7位「アメリカン・アニマルズ」


犯罪映画を参考に作戦を練った大学生、まさかの実話/映画『アメリカン・アニマルズ』予告編

ものすごくしょうもない話。しょうもない奴らのしょうもない発想から生まれるしょうもない事件。だがこのしょうもなさが本作のミソである。

何の取り柄もない凡人が、突然その退屈な日々を変えるために、「一発でかいことやってやる!」と意気込んだところで、これまで何も積み重ねていない人間には、「たいした事件」すら起こせないのだ。それでも自分はきっと特別存在かもしれないと、信じずにいられないのが凡人の性だ。とても痛々しく、見てられないのだけど、目を背けられなくなる。その情けなさや弱さはとても理解できるから。

私の尊敬する三宅隆太監督はこの映画を朝井リョウの『何者』に通ずるものがあると語られていた。自分が何者であるかを模索することからは逃げてはいけない。それすらできない人間は、何者でもない、空虚な存在なんだよな。本作に出てくるしょうもない奴らが、何者かになろうと足掻いている姿は、輝いて見えたりもするのだ。

 

6位「ファースト・マン


2/8(金)公開『ファースト・マン』IMAX®特別映像

宇宙映画と映画館は非常に相性が良い。出来の良い宇宙映画を見ると、まるで自分が宇宙船に乗っているような、宇宙空間を漂っているような、不思議な浮遊感を味わえる。本作のクライマックスの月面シーンは、その張り詰めるような静寂も併せて、久々に全身に鳥肌が立つような感覚を覚えた。

IMAXカメラと16mmカメラを織り交ぜる手法は非常に効果的だし、音を使わないという音の使い方も巧だ。きっとディミアン・チャゼル監督が宇宙映画を撮るときのために温めていたであろう面白いアイデアがたくさん入っている。見ごたえ抜群だった。