こちらの続きでござい。
脚本賞
かなり激戦で予想が難しい。注目ははやり『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクエンティン・タランティーノと、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノか。だが『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』のライアン・ジョンソンと、『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバックもかなり評価が高い。『1917 命をかけた伝令』もまさかのノミネート。技術寄りの戦争映画にも関わらずここにノミネートされるとなると、作品賞の可能性はさらに高まったと言える。今回は正直、『1917 命をかけた伝令』以外はいずれも取る可能性があると思っている。3度目の受賞となると敬遠される可能性もあるが、ここは外してでも個人的な想いとしてタランティーノを推したい。が、まさかの脚本家組合賞のノミネートから外れてしまった。。。だがゴールデン・グローブは取った。わからん!こうなると脚本家組合賞で受賞した『パラサイト 半地下の家族』が強いと思うが、アカデミー会員はハングル語映画に脚本賞を与えるだろうか。受賞したら快挙だと思うが、ここは攻めよう。敢えて、
『マリッジ・ストーリー』ノア・バームバック
と予想。
脚色賞
本格的に賞レースが始まる前までは『ジョジョ・ラビット』タイカ・ワイティティが強いとされていたが、どうも最近は勢いが落ち気味。『ジョーカー』はノミネートされただけでもいいでしょう。『アイリッシュマン』はスコセッシが脚本であればまだワンチャン・・・。ということで、ここは自分も個人的にファンで応援したいのもあるので、
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』グレタ・ガーウィグ
と予想。
インターナショナル作品賞
これまで外国語映画賞と呼ばれていたが、2020年より名称が変更になった。もはや作品賞にばりばり英語じゃない作品が入りまくってくる時代で、Foreign Language Filmという区分けは違和感がありありだったので、当然とも言える。で、こちらはもう一択。
『パラサイト 半地下の家族』
と予想。
編集賞
かつては作品賞と密接な最重要賞とされていたが、近年は大幅にズレこむことが多い。そもそも『1917 命をかけた伝令』が非ノミネートだったので、そのジンクスは盛り込めない。しかもこの賞はやけに荒れやすい。英国アカデミーを獲った『フォードvsフェラーリ』がそのまま来るとは思えない。となるとはやり強いのはこれだ。
『パラサイト 半地下の家族』ヤン・チンモ
と予想。
撮影賞
こちらももう確。「またワンカットかよ」と思いながらも、凄すぎることには変わりない。この賞はワンカット撮影が圧倒的だ。ということで
『1917 命をかけた伝令』
と予想。
美術賞
こちらは近年わかりやすくド派手な映画が獲る傾向にあると感じている。『マッドマックス怒りのデスロード』や『ブラック・パンサー』が獲得しており、今回のノミネートでいうと『1917 命をかけた伝令』か『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』かというところ。最近の傾向で言えば後者の方が強いと思われる。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
と予想。
衣装デザイン賞
この賞は作品内容にあまり左右されず、功労賞的な側面も強い。が、正直ここで獲っとかないと後が無い気がする『ジョジョ・ラビット』を推したい。ただ、ノミネートされたマイェス・C・ルベオさんは今回が初ノミネート。獲れば相当な凄いことだが、かなり難しいとは思う。でもここは直感を信じて、
『ジョジョ・ラビット』
と予想。
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
日本人の辻一弘氏(現在は帰化されてカズ・ヒロ氏)がノミネートされている。ここはやっぱり推すしかないだろう。ということで、
と予想。
視覚効果賞
『アベンジャーズ/エンドゲーム』!と言いたいところだが、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも逃しており、会員はもはや視覚効果がすごいシリーズとしてMCUを捉えていない気がする。となると、一番インパクトがあったのは誰もが実写かどうかを見紛うたこれだろう。
『ライオンキング』
と予想。
音響編集賞
録音賞と合わせてここは外せない賞。ただ難しい。昨年はまさかの『ボヘミアン・ラプソディ』のW獲り。一昨年は『ダンケルク』のW獲り。今年は『1917 命をかけた伝令』か『フォードvsフェラーリ』の一騎打ちだ。悩ましいところだが、今年は分かれると予想する。傾向的に編集は戦争映画が強いので、
『1917 命をかけた伝令』
と予想。
録音賞
んで、こちらはサブウーファーがガンギマリの爆音系が強いので、
『フォードvsフェラーリ』
と予想。
うむ、結構堅い。脚本・脚色は攻めたが。こうやってみると『パラサイト 半地下の家族』が少なすぎる気がする。アメリカでの愛され方が俺の想像を絶した場合、総なめという可能性も無くはない。それくらいのオーラが迸っている。
発表まであと2日。残りの賞は次回に。