昨今、犬でも知ってる「鬼滅の刃」ですが、日本で最も遅いと思われる鬼滅ブームが今まさに我が家に到来している。
今頃ブームが来ているという驚異の特異点にいる自分が、その客観的視点による分析によって、今後のアニメ版鬼滅の刃のスケジュール展開を完璧に予想します。
※今後の内容のネタバレあり
まず今後の展開予想ですが、以下の通りです。
テレビアニメ1話~26話「炭治郎立志編」2019年
劇場版第一弾「無限列車編」2020年秋
テレビアニメ27話~40話「遊郭編」2021年
テレビアニメ41話~53話「刀鍛冶の里~柱稽古編」 2021年
劇場版第二弾「無限城編①」2022年秋
劇場版第三弾「無限城編②」2023年秋
劇場版第四弾「無限城編③」2024年秋 (完結)
これで完結と予想します。
制作ペースをベースにして現実的に消化できるスピードとしたらこれくらいだろうと思う。これ以上遅れたらさすがにブームが過ぎ去るが、クオリティを担保するにはこれが限界か。
年1ペースで劇場版というのも相当異常なペースではあるが、東宝もアニプレックスも全力でufotableに予算を回して平行制作させるだろうし、一大プロジェクトとして実現させようとするだろう。Fateシリーズを三部作で成功に導いた制作陣ならそのノウハウもあると思われる。
ちなみに上映を夏休みなどではなく秋と予想しているのは、「無限列車編」と同じく閑散期に上映することで逆に競合作品を減らして回数を馬鹿みたいに稼ぐと思われるから。(あの成功のイメージから逃れるのは不可避)
まず2021年に放送が決定しているテレビアニメ2期だが、1期と比較するとハイスピードで消化すると思われる。やはりどう贔屓目に見たとしても1期はテンポが遅すぎた。下弦の陸を倒してから無限列車まで5話も引っ張るなんて並大抵の遅さではない。
個人的には柱のキャラクターが好きなので、1期より2期のパートの内容の方が遥かに面白いと思うし、じっくりやって欲しいところだが、ある程度要素をカットしてもスピード感を持ち合わせた方がいいと思う。ブームは水物なのだから、速いにこしたことはない。
2期前半の遊郭編はほとんどが戦闘シーンであるためじっくりやっても盛り上がると思うが、刀鍛冶編は善逸と伊之助が登場しないので少し端折りながら進むと予想。それで一気に柱稽古の終わりまで進むと思われる。
2期の終わりがどこになるかが肝だが、柱稽古の途中で終わっても劇場版への引きとしては弱いので、やはり無惨の産屋敷強襲を最終回に持ってきて、主要人物全員が無限城に落とされるところで終わりを迎えるのが引きとしてはベストかと思われる。
今回「無限列車編」の大ヒットを受けて、配給の東宝は遊郭編も劇場版でやりたかったとコメントを出していたが、尺的に1本で納めるのは難しいことと、今後の作品を全て劇場版でやるのは現実的ではないというのは誰の目から見ても明らかなので、テレビアニメになったのは至極妥当。
ここはおそらく東宝側も理解を示し、遊郭~刀鍛冶はアニメ、最終決戦は劇場版3部作で完結、というところで折り合いをつけたのが最も良い落としどころだろう。製作側としても配給側としても、少しでもブームが続いているうちに終わらせたいと思っているはず。「だらだら引っ張ってもいいからたくさん映画を作れ!」と言っている価値観の古い人間がいるなら排除すべき。
東宝はおそらく「劇場版3部作で1000億目指す」みたいなカマシをブチ上げるだろうが、とにかく向こう3~4年間ブームが持つかがとにかく鍵。「無限列車編」が400億稼いだことを考えると、1本200億稼いだとしても物足りない感じがする。とてつもない領域の話だ。個人的にはこの鬼滅ブームが、日本の映画興行における最後の花火になると予想している。