SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

前頭葉の機能回復訓練中

脳の部位にはそれぞれ役割があり、前頭葉は蓄積した情報や記憶を呼び起こす実行機能を司る。いわば「脳の司令塔」の役割を果たしている。前頭葉を損傷したり、機能が衰えたりすると、頭の中に情報はあっても、それをうまく引き出せなかったり、言葉でうまく説明ができなくなったりする。創造性豊かに思考し、言葉を使って表現するという人間ならではの能力を発揮できるのは、この前頭葉のおかげなのである。

 

昨日のブログに続く話。

なんとなくだが、昨年の緊急事態宣言中の2ヶ月の活動停止以降、前頭葉の衰えを感じるようになった。というか厳密には、それに本格的に気づいたのはここ数日で、1年近くその衰えを放置していたような気がしている。一つはテレビや本を集中して読むことが難しくなっていたこと。認知レベルが下がったというわけではなく、逆に言うと認知が鋭くなりすぎて、何かしていてもすぐ他のことが気になってしまっていた。映画をあまり観なくなったのはこれが遠因かもしれない。これがエスカレートしていくと、人と何か話していても、脳内で勝手に別の会話もスタートさせてしまい、常にダブルタスク状態で頭が活動してしまう。芸能の話をしていたら、同時に脳内ではスポーツの話が走り出すような感じだった。

これは恐らく前頭葉の働きを自我がコントロールできなくなっていて、思考が分離してしまっていたのだ。これに最近気がついて、自分の挙動を客観視して見ると、おかしなことがいくつもあることに気づいた。

何気なく出勤中に歩いているとき、自分は尋常じゃないくらい周囲に目をやっている。同じ方向を2秒と見ておらず、視線を常にキョロキョロ動かしていた。これは無意識下で、自分の視野角以上のものを把握しようとしていたからだ。少なくとも180°以上の視野を維持していないと気が済まなかった。無駄なものまで見ようとしていたのだ。ネットを見るときや、ラジオを聴くときだけでなく、普段歩いている視覚情報においても、必要の無いものを脳に流し込んでいたことに気づいた。

こうやって少しずつ脳が疲弊していき、本来前頭葉が役割とする「頭の中の情報を引き出す」という行為に障害が生じていた。

これに気づいてから、その全てを一度止めた。視点は敢えて前方だけを見るようにして、ネットの情報も自分が必要な最低限のものだけに絞るようにした。そしてブログの更新頻度も上げて、アウトプットに意識を向けるようにした。そうすると、やはり前頭葉の働きが改善したのか、物凄く思考がシンプルに、スマートになったと感じる。この記事だって15分くらいで書き上げている。思っていることを吐き出しているだけで全然苦では無い。

でもここ1年くらいの自分は「思っていることを吐き出す」ことすら難しくなっていたので、今の状態を維持できるように、自分を自分の脳でちゃんとコントロールできるように心掛けていきたい。

 

心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか?

心の絶対法則 なぜ「思考」が病気をつくり出すのか?

  • 作者:内海聡
  • 発売日: 2020/11/19
  • メディア: 単行本