7月9日、『東京リベンジャーズ』『ハニーレモンソーダ』などの話題作で映画館に全高校生が集結している中、そのスクリーンの中に人影は無く、時空の特異点と化していた。
観ましたとも。有言実行な。
体調があまりよくないので詳細なレビューはまた後日書くとして、超端的に感想を述べるとしたら、思った以上に揺さぶられる作品でしたね。
特に後半は「一体俺は何を観ているんだ・・・?」という感覚に陥りながらも、ちゃんと伏線回収しつつ着地させてきましたので。前半から斜め上の方向に転換させながらも、作品としてのメッセージ性や統一感を損なわない演出は、『カメラを止めるな!』で見事な2部構成を仕上げた上田慎一郎監督の手腕を感じたり感じなかったり。
実際なところ、結構観た人と語りたくなるような内容だったんだけど、ファンムービーなのにファンがいないのだからそれも叶わない。「100ワニ信者」などという存在はほぼおらず、未だに粘着している「100ワニアンチ」ももはや寒い。どう転んでも求められない空虚な存在として、なぜか共感できる作品である。
まあでも60分しかない映画ってのは今の自分にとってはちょうどよい濃度でしたね、これくらいでいいわ。お金に糸目をつけない人はぜひ観てください。(内容に関しては何のお約束もできません)