SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

自分に素直に暮らす

最近本当に映画を観なくなってしまった。今年劇場で観た映画が『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『BLUE/ブルー』『100日間生きたワニ』の3本な人間は、確実にこの世で俺だけだと思うと、特別な存在になれたような気がしたりしなかったり。(主に最後の1本が強く影響)

 

前も書いたけど、かつては年間80本〜100本を平気で観ていた年もあって、名実ともに「映画好き」を公言できていたのですが、今や『ブラック・ウィドウ』すら観てないという映画ファンの風上にも置けないゴミ野郎になってるわけです。(かつては『アントマン』を3回も観に行くくらいだったのに)

 

なぜここまで映画への興味が衰退しきったのかというと、まあ仕事が影響していることもあるのだけど、映画鑑賞という知覚をフルに使う行為に疲れてきたというか、自分は「感覚的に映画を観る」というのが苦手で、観ている間は常に頭をフル回転させながら観るんですよね。先日の『100ワニ』ごときのレビューで10000文字近い文章を書いてしまったように、映画を観ることに相当な脳力(体力ならぬ)を消費するのです。『シンエヴァ』のレビューも最初はノート1冊書けるんじゃないかってくらい長大な感想をメモ帳に書き殴ってたんだけど、宇多丸コンバットRECの素晴らしい解説を聴いたら俺の文章なんてどうでもよくなって上げませんでした(ダメなところ)。

 

そもそも自分は「広く浅く」な人間だと思っていたのだけど、それがまず間違っていて、本当は真逆の「狭く深く」な人間だったようです。だからラジオみたいな色んな情報を少しずつ摘むようなメディアも避けるようになってしまったし、ワイドショーやネットニュースなんてのは以ての外だし、テレビも映画も、心底興味のあるモノだけを観るようになった結果現在に至ります。

最近心地良い時間は、一度読んだ本をもう一度読んで深めること。漫画とか小説とか。クリアしたことのあるゲームをまたやるのもいい。そうやって新たな発見に出会うことが一番性に合ってる。あとは水族館とか博物館とか、自然に触れるとか、美味いものを食うとか、頭を使わないものが良いですね。

 

もともと「広く浅く」をしようとしてたのは、今やってる仕事のせいかと。不特定多数の人とコミュニケーションを取らなくてはいけない今の仕事では、あらゆる面において知識量が多ければ多いほどアドなんですよね。だから、聞き齧りでもいいから色んなカルチャーを仕入れていたりして。でもぶっちゃけ自分は今の仕事を続けるつもりはなく、その心構えがついた時点で、段々目が覚めた感じ。早々の内に、ちゃんと自分に素直に生きてないと、あっという間に人生なんて終わっちゃうのでね。「死んだら終わり」なんだといつも心に留めておかないと。