SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

そういうとこやで

アメトーーク特別編 雨上がり決死隊 解散報告会』観た。

「解散」するって、相当なことだよなと思いました。これまで長年手を取り合って、何だったら命を預けてきたような間柄の、縁を切るってことだもんね。動画の中でも蛍原が離婚に例えてたけど、コンビの解散なんて本当に離婚と同じだな。

 

もちろん雨上がり決死隊はプロ中のプロだし、ある程度は番組上だから取り繕っているものの、二人の冷え切った関係が映像からは生々しく見て取れる。特に蛍原の方は「言いたい事が山ほどあるけど、もうこいつには届かない、言う気にもならない」という諦めの感情を抱いているようだった。

宮迫は残念ながら、YouTuber宮迫でしかなかった。周囲に遠慮しているのか、腕が落ちたのか、かつてのキレは見受けられず。散々繰り返された「反省している」という言葉も、どこか軽薄さや嘘っぽさが拭えず、相方に対する気遣いをしているようで常にちょっと上から目線だし、残念だった。浅いながら昔から見てきた自分からしたら、宮迫自身ももう修復不可能なレベルまで心が壊れてしまったように見える。

 

結局、蛍原は元の宮迫に戻って欲しいと思っていて、宮迫は今の自分を蛍原に受け入れて欲しいと思ってるのだなと思った次第。雨上がり決死隊を続けたい気持ちはあっても、両者が今の自分を変えることを譲らないのであれば元には戻らないよね。

ただ今回に至っては、そもそも宮迫が蒔いた火種が原因なのだから、本当に相方の立場を思いやるのであれば、宮迫が折れるべきだったと思う。でも下手にYouTuberとして一定の成功を納めてしまったので、それを手放すほど蛍原に価値を見出さなかったのだろう。蛍原はここ最近の宮迫の態度からその想いを感じ取っていて、遂に嫌気が差したのだろう。

 

結局、思いやりの無い人間はいつまで経っても変わらないし、こっちから距離を置くしかないのか。最後に物を言うのは、信頼に足る相手かどうかなんだなと、今回の顛末を見て痛感した。

 

ラストで宮迫がコンビ歴を「23年やったな」と言い間違えたとき、蛍原が「22年や、そういうとこやで」と何度も繰り返していたところは必見。最後の「そういうとこ」という言葉は、コンビの信頼関係の衰退を全て言い表しているようで、皆まで言わずとも、常日頃からの宮迫の無神経さに対して感じていたのだろうと思うし、もうこれ以上言いたくもないという蛍原の心情が見えて痛々しかった。

しかし、最後の最後にコンビ歴を間違えるという大ポカをするというオチは、ドキュメンタリーとして見れば満点だ。皮肉にも宮迫に笑いの神が降りてきた瞬間だったか…。(笑えなかったけど)

 

しかしこんな場を設けてもらっておきながら、整形途中の顔で登場して、YouTubeの宣伝まがいのことをする宮迫の人間性はやはり理解できない。心から慕われるようなタイプではないよね。

でもフジモンの号泣は見てて辛かった。天素時代から苦楽を共にしてきた仲間としての想いが爆発してた。宮迫のことも少しフォローをしておくと、あくまでも相手を思いやる心が欠如しているだけで、悪意とか悪気は無いんだろうなとは今回の動画で思った。ただ、それがたくさんの人を傷つけているのだろうけど。

少なくとも自分も、雨上がり決死隊として活躍していた頃は好きだったし、二人の人生が狂わされたことは事実だから、虚しさは残る。ナイナイのANNで、岡村が精神を病んで矢部1人で切り盛りしてた時、ゲストで宮迫が出た回はめちゃくちゃ面白かったなとか、色々と思い返してしまった。後輩を思いやる心もあったはずなのにな。でも宮迫にも家族がいて、生活を維持していかなくちゃいけない責任があるだろうし。やっぱり、人間結局は金なのか…。

 

みなさんこの動画を観てどう感じたんでしょうかね。期間限定らしいのでお早めに。(と、思ってたらもう終わってしまったみたい)