SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

久々にLOTR3部作を観て

こないだ風邪を引きまして、家から一歩も出られないレベルなのに貴重な2連休と被ってしまい、やることも無くおもむろにNetflixで「ロード・オブ・ザ・リング」を見始めたのだが、

 


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いやもうドチャクソおもろい

 

 

 

もちろん初見ではなく、通しで観るのは10年ぶりくらいだったが、観れば観るほど面白すぎんよねこれ。

高2の頃に「王の帰還」を劇場で観て、その後の「ホビット」は3部作とも劇場で鑑賞。「ホビット」は3作目が個人的にガッカリな出来だったのだが、2作目の「竜に奪われた王国」は目ん玉飛び出るくらい面白かったし十分に楽しめた。

 

しかしやはりそれも「ロード・オブ・ザ・リング」の完成度の高さありきである。このクオリティの作品が01~03年で毎年公開されたというのは異常事態かつ、もはや2000年代のオーパーツと言える。

今回振り返って観て、同時期に上映していたスターウォーズ」のプリクエル3部作は「ロード・オブ・ザ・リング」に食われたのだなと確信した。(しかもあっちは6年掛けた)

自分はSWプリクエル擁護派であるということをまず言っておくが、それを踏まえても、「王の帰還」のクライマックスの怒涛のアクションと収束感に比べたら「シスの復讐」の惑星ムスタファでのオビ=ワンとアナキンの対決などお遊戯レベルである。(どっちも最終の地は火山)

まあオリジナルトリロジーであるLOTRと、プリクエルのEP1〜3を比較するのは少し違うが、ほぼ同時期の公開だったと思うと、観客の目が肥えてしまうのも仕方ないと思う。

 

いやしかし「ホビット」を観てからだと冒頭のビルボとガンダルフの再会だけでもう泣ける。

どう考えても「ホビット」の完結編の邦題は、絶対に当初の予定であった「行きて帰りし物語」じゃないなくてはならなかったよな…。少なくとも「決戦のゆくえ」は無い。

 

色々再発見もあった。

ラストのホビット庄のシーンでゴラムの中の人こと、アンディ・サーキスがカメオで出てたことに驚いた。今や「ブラック・パンサー」で中の顔も有名になり、一目でわかる。(厳密に言うと冒頭に出てるが)

他にも、ケイト・ブランシェットのエルフ役はアクが強すぎるなと思ったり、サムが最後に結婚する相手が絶妙に身の丈に合ったレベルの顔面偏差値だなと思ったり。フロドが執筆した『指輪物語』の最後のページをサムに書かせるところも、落としどころとして完璧だ。ドガ泣き。

王の帰還」に至っては終始決め絵のオンパレード。漫画で言うところの2ページぶち抜き見開きの連発である。

フロドを助けに行く聖人サムの「これは父っつぁんの分だ!!」は激アガるし、クライマックスのアラゴルンの「For Frodo.」のシーンはもう構図からテーマ曲はが流れてくるタイミングから、その後のメリーとピピンを筆頭に軍勢が駆け出すところまで、全部が死ぬほどかっこよすぎてフル勃起も止む終えない神業の演出だった。

この作品にアカデミー賞11部門を与えた当時のアカデミー協会は本当にセンスがあった。SFファンタジーが敬遠されまくりの賞レースで、よくぞここまで権威を与えてくれたと感動したものだ。WOWOWの放送で「王の帰還」が何か賞を獲るたびに、納得のいかないスタジオの内藤剛志がブチギレてたのも、もはや良い思い出である。

 

この手の欧米ファンタジーモノに全く興味の無かった高校時代の俺を、無理矢理引きずり込んでくれた同じクラスの辻井君には今でも感謝しています。