SOUTH PARKの住人

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荒れまくったスター・ウォーズの結末は


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すったもんだありすぎてこれ以上無いレベルでファンを混乱させている『スター・ウォーズ』ではあるが、いよいよこの年末に2015年から始まった新三部作が完結することになる。

 

 

スター・ウォーズ』と言えば一般的にも知名度の高い人気コンテンツではありつつ、一定の狭いコミュニティの中でカルト的人気も育んできたシリーズであった。だがディズニーが配給権を握ってから、新作・スピンオフを乱発しまくる超大型プロジェクトと化し、はっきりと古参と新参で評価が分裂。急激にブランドは摩耗していく。

 

スター・ウォーズ』は1977年のEP4から2005年のEP3まで28年かかっており、そんな待たされプレイに快感を覚えていた古参ファンも、完全に食傷気味に。さらに『最後のジェダイ』では攻めすぎた新設定や現代風ポリコレ要素をふんだんに盛り込んだことにより、ファンが各々構想していた「僕の考えたスター・ウォーズ」をディズニーに破壊されるという怒りの方が勝る結果になり、まだ『フォースの覚醒』は赦していた古参ファンも我慢の限界を迎えてしまう。

現在は、こだわりの少ないスペクタクルを享受するだけのファン(わたくし)と、もうどうでもいいと諦め見切りをつけたファンの2極に分かれてしまっている現状ではあるが、最終作と銘打った『スカイウォーカーの夜明け』では急遽『フォースの覚醒』で若干古参ファンの心を掴んだJ・J・エイブラムスを復帰させた。

 

断言するが『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』のように『スカイウォーカーの夜明け』がシリーズ最高成績を迎えることは絶対に無い。まあ『最後のジェダイ』『ハン・ソロ』での右肩下がりを見たら言うまでもないけど…。いくらなんでもディズニーは場を荒らしすぎた。『フォースの覚醒』の歴史的大ヒットを観てもわかるが、シリーズの潜在的価値は非常に高かったのだ。MCUよりも間口は広く、売り方を間違えなければ、アベンジャーズを遥かに超える興行を叩き出せる完結編にすることもできたはずである。

とにかくディズニーは

スター・ウォーズ』を大切にしなかった。

これに尽きる。

MCUはディズニーがその価値に目をつける前に、先にケヴィン・ファイギが実権を握ることができたから成功したのだ。『スター・ウォーズ』は下手に知名度があったせいで、最初からセンスのないディズニーの上層部のジジイ共の金儲けのオモチャにされてしまった。ルーカスフィルムの買収の時点で相当大きな金が動いていたし、失敗できないプロジェクトだったのはあるだろうが、あまりにもこれまで培ってきたファンが望む形ではなかった。

 

もはや『スカイウォーカーの夜明け』をそれなり大成功させるには、「『フォースの覚醒』を見てしまった以上はこれも見とかないとスッキリしないししゃあなしで見とくか需要」に頼るしかない状況に陥ってしまっている。なんだかなぁという感じだ。

 

まあここまで言ったけど、自分は『スカイウォーカーの夜明け』は楽しみにしている。内容よりも、ディズニーによる「破綻しかけたビジネス」のオトシマエのつけ方を見てみたい。おそらく『最後のジェダイ』で叩かれた要素は徹底排除し、限りなく懐古ファンにすり寄ってくる保守的な内容になるとは思うが…。どうなりまっしゃろ。

 

The Art of Star Wars: The Rise of Skywalker

The Art of Star Wars: The Rise of Skywalker

 

ちなみに私は『最後のジェダイ』はアリ派です。