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「ワンダヴィジョン」観た取り急ぎの感想

ディズニー+で配信されているMCU最新作「ワンダビジョン」全て観ました。1話~9話。作品詳細はこちら。

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以下ネタバレあり

 

 

 

全て通しで観た感触がどうだったかというと、「面白かった」ですね。ドラマならではのミステリアスなクリフハンガー仕立てで、ワンダの可愛さもあって最後まで十分に楽しかった。ハラハラして手に汗握るというほどでは正直なところなかったが、MCUの正史でもあることで金もかかっていてクオリティは担保されていた。

フェーズ4の開幕として、いきなりシットコムを持ってくるセンスとそれをユニバース内に落とし込む発想はやられた。コロナで作品が前後したものの、これが最適解なんじゃないだろうか。

個人的には1話~3話くらいの、シットコムをやりながら薄気味悪い"なにか"が潜んでいるあの不気味な展開が一番面白く、通常のMCUっぽいパートが入ってきたときの方がイマイチ乗り切れんかった。エリザベス・オルセンの絶妙に何を考えているかわからない、笑っていてもどこか恐ろしさがある、目の奥に闇がある表情がこの物語にハマっていた。結果的にその黒い部分が結末に影響してくるのだが。

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当初はワンダが巻き込まれる事件を描くのミニ短編的なものと考えていたが、最終的にスカーレットウィッチという最強魔女の誕生譚になっていたのは意外であった。本来スカーレットウィッチはマーベル世界ではかなり上位クラスの能力者で、フェーズ3まではいまいちその凄さを表現しきれていなかったように感じていたが、アイアンマンやキャプテン・アメリカなどの人間キャラたちが退場していったこともあり、今後は全開でパワーを発揮していけるのだろう。原作でもチート級であった「現実を書き換える能力」をモチーフに、ドラマでシットコムを描くアイデアは最高だった。優しさと恐ろしさを持ち合わせるMCUのワンダだから出来た物語だろう。

 

やはり終盤のバトルシーンはドラマということもあり、結構しょっぱかったのは残念。ヴィジョンの戦闘シーンなどは頑張ってはいたが、魔女たちが使うパルパティーンみたいなポーズと安いビームの応酬はどうにかならんかったのか。あとただただ残念だったのはクイックシルバーの登場に意味がなかったこと。ファンへの目配せでしかなかったし、こんなので消費されたことが悲しい。もうしばらく期待するなよってことなんだろうが、やる意味あったのだろうか。確かに別人ってことにしないとどう頑張っても整合性が合わないのだが。(アガサをユニバースを超越する存在にするにはショボすぎる)

今回の件は「アメイジングスパイダーマン2」のエンドロール後のおまけで「X-MEN フューチャー&パスト」の映像が流れ、クロスオーバーを予感させておいてただの広告だったというガッカリに匹敵するレベルの残念さだった。まあ、そもそもそこのクロスオーバーに関しては別に期待はしていなかったのだが・・・。それでも登場したときはテンション上がっちゃったから余計に嫌な気持ちだけ残りました。

 

それはさておき、もともとのフェーズ4は「ブラック・ウィドウ」→「ファルコン&ウィンターソルジャー」→「ワンダヴィジョン」→「ドクターストレンジ2」という流れだったが、コロナの影響で順番がだいぶ前後してしまった。「ワンダヴィジョン」は明らかに「ドクターストレンジ2」に繋がっていく内容であったが、今後の「ブラックウィドウ」は他への影響はないのだろうか。本来開幕を飾るはずだったのを考えると、かなり大きな仕込みがあると思われるのだが。

取り急ぎの感想はこんなところ。もしまた気になることがあったら記事にするかもですね。


『ワンダヴィジョン』新予告 | ディズニープラス

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