SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

追悼

樹木希林さんが亡くなられました。

もっとたくさんの作品で演じている姿を観たかった、という惜しさだけが残る。

自分は晩年と呼ばれるに近い時期の活躍しか知っていないが(それまでは「お正月を映そうの人」くらいの印象だった)、映画に出演されるたびに、邦画史にその跡が刻まれるような偉大な方だったと思う。

誰よりも自然体に見えて、誰よりも演技をされていて、特に是枝監督の作品の中の、温かい緩さの中に、背筋の凍るような冷たさを出せる母役の樹木希林さんが好きだった。人生フルーツのナレーションも素敵だったな。

日本人の心の中にある、どこかにいそうなある家族の一人というものをリアルに体現できる力を持っておられたと思う。みんなの母というよりは、みんなの家族という感じがする。

亡くなられても、作品の中の樹木希林さんはいつまでも色褪せないだろうと確信できる。この方の代わりが出来る人はもしかしたら永遠にでてこないんじゃないかとも今となっては思う。謹んでお悔やみ申し上げます。

 

しかし、映画という創作物の中でもあまりにリアルに生きておられたので、何度観てもいなくなった気がしないだろうなー。名優っていうのはそういう人のことを言うんですかね。

 

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