SOUTH PARKの住人

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「FREEZE」の感想

AmazonPrimeVideoで独占配信された松本人志の企画番組「FREEZE」の第五話が配信され、シーズン1が完結した。

「何が起きても一番動かなかった者が優勝」というシンプルなルールで、謎の個室に集められた芸能人たちが、理不尽極まりない謎のイタズラを仕掛けられまくるというゲームである。

とにかく松本人志のもう一つの企画「ドキュメンタル」よりも一層、実験的な要素が強いように感じる。ただしあちらは笑いのメカニズムを紐解くような実験性があるのに対して、この「FREEZE」はどちらかというと五感と耐久力を試す人体実験の様相を呈している。

密室の中でどこまで不快な痛みと突発的な衝撃にノーリアクションで耐えられるかどうかの、人間の限界を試すテストに近い。そういった科学分野を仕事にしている人が観たら、なかなか興味深いデータが取れちゃったりするんじゃないか?と思ったり。

 

ちなみに個人的には結構笑えたので、レビューでボロカス叩かれてるほど悪いとは全く思わなかった。たしかに無抵抗の人が一方的に痛めつけられるのを高みからケラケラ笑って見る主催者という構図はかなり悪趣味ではあるが、賞金がかかっているという点も踏まえて、別に公平性は保たれていると思う。(拘束されてるわけでもないし) まあそれが笑えるかどうかは人それぞれだが、個人的には結構ツボる方向性だった。

最初のインタビューで松本人志が言っていた「何があっても何のリアクションもしない人が一番面白いと思う」という疑問は実際のところどうだったのだろう。

ダイヤモンドユカイと諸星和己は両者とも優勝にしてあげてほしいくらいだったし、耳の穴にタランチュラが入ってきても動かないクロちゃんは尊敬するレベルである。番組が求めていた反応はこれだったのだろうと思うし、個人的には『我慢できずにリアクションをしてしまう』という展開より、『痩せ我慢すら感じさせない徹底した無反応』の方が可笑しかった。こういうひたすら受け身な企画は、芸人よりタレントのほうが光るように感じる。

フジモンなんてもう、リアクションを一切しないということをお笑い芸人としての身体が許してないような感じで動きまくっていて、それはそれで面白かった。

次シーズンがあるなら、ダウンタウンDXに出るような大御所芸能人にやらせてほしい。(デヴィ夫人とか) 今回こそ板東英二とかいいんでない。

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安藤サクラと見紛うような女優の顔をしながら乳首イジられる静代さんが最高にツボる。