アメリカにかぶれたいとたまに思ったりしている自分だが、最近ふと異文化を学びすぎることのリスクを考えてしまうことがある。
昔同級生で帰国子女がいたのだが、とても優しく明るい人間であった。だが、やはり文化的なテンションの違いのようなものが僅かであるが確かに存在していて、周囲と比べてちょっと浮いていた。空気が読めないわけではなく、別の空気を纏っている、という感じである。
2つの文化の影響を受けることは、人格の不安定さに繋がるのだろうか。個人的にはそれで決定的に何かが不利になるようなことはないと思うが、日本での社会に溶け込むにあたっての難易度は上がると思う。
「マクドナルド」を「マックダァナォ」ってつい言ってしまうみたいなはっきりしたものだとネタにも出来るかもしれないが、周りの人が知らないようなミクロな文化を自分だけが知っているというのは、どれだけ本人が外に出さないようにしても違和感として滲み出てしまう。
日本文化にすり合わせていくのは本人の努力次第となるのだ。結局、周りからの外圧に負けて、節目がちな性格になってしまうことも少なくないように感じる。自国以外の文化を自分の中に取り入れるのは、それだけ人格形成に影響を及ぼすということを理解しておかなくてはならないなと思うこの頃。
