SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

都会に住むことと田舎に住むこと

自分は人混みが嫌いである。現在、いわゆる田舎と呼ばれる地方に住んでいるが、非常に居心地がいい。人が少ないというのは素晴らしいと常日頃思う。

 

なぜ人が少ない方が良いのか?

単純に人が優しいとか、喧騒から離れて自然と触れ合えるとかの理由もあるが、自分が思うに都会に住んでいると、"その他大勢"というワードが頭をチラつき、妙な無常感が沸々と湧いてくる。

ありふれた表現をすると歯車の1つになってしまっている感覚。当たり前ではあるがあの人もこの人も、そして自分も、バラバラの目的を持って動いている。生活しているとそんな他人たちとたくさんすれ違う。誰もが誰かの赤の他人である、ということを心の奥底でジワジワと意識してしまう。

自分は自分の人生を生きているはずなのに、結局誰かの一部なんだ、自分はこの街においてモブキャラなんだな、とまざまざと思い知らされてしまうのが、都会に住んでいるときの虚しい気持ちである。

今、田舎道を夜中一人で自転車を漕いでいるとき、周囲1km四方には歩いている人は誰もいないような状況がよくある。夜空と自分しかそこに存在しないという感覚が、自分がちゃんと自分の人生を生きていると強く感じさせてくれる。誰の視点にも自分は映っていない、自分を認識しているのは自分だけ。こういうところに、生きているという感覚を覚える。

だから、不便なことはたくさんあるが、自分は田舎での暮らしが性に合っている。たまに都会の街へ行ったりすると人が多すぎてうんざりしてくる。

昔はそんなこと気にならなかったのだが、ここ数年の田舎暮らしが自分を変えてしまったのかもしれない。今後もし東京に住むことがあっても、あまり人がいないようなところで暮らしたい。

 

田舎暮らしと哲学

田舎暮らしと哲学