SOUTH PARKの住人

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泥沼


たけし「最低保障くらいしろよ」吉本に怒りの苦言 - 芸能 : 日刊スポーツ

たけしが言っていることは全てにおいて納得できることだけだった。こんな姿を見せられてはもう宮迫、亮が笑いを提供することは極めて難しくなるし、それは本人たちが一番解っていたと思う。

個人的にはまず会社は2人を守るべきだったと思うしし、蔑ろにした結果、現在のようなパワハラ発言の言った言わない論争に陥ることは一番ムダである。もちろん守るというのは罪を隠蔽することではなく、まずはしっかり事実関係の擦り合わせを行うべきだったということだ。

どうも今回の件は、「入江とまとめて他の関与している芸人も一気に切ってしまえば解決」という風に見える会社側の雑な対応に落ち度があったとしか思えない。罪の意識、悪意の大小は少なからずあるだろうし、そこは会社として一人一人を慮る必要があり、精査すべきだったはずだ。それが、会社が社員を大切にするという企業が本来あるべき姿だ。

そもそも闇営業を行わないといけないような体制に問題が無かったと言えるのだろうか。芸人による闇営業なんて話は昔からよく聞くし、会社側も黙認していた時期もあるだろう。もちろん今の吉本興業は反社会的勢力の排除を積極的に取り組んでいたとは思う。島田紳助のあっさりと切ったところからもそれは汲み取れる。

ただ、今回はマスコミに大きく取り上げられ、吉本興業側への批判が加熱してしまう前に、リスクである芸人を足切りしようとしたようにしか見えなかった。「コンプラ教育を行っていたので、会社には責任がありません!」と逃げの一手で、問題を起こした社員をできる限り遠ざけることが、果たして正しい対処なのだろうか。

兵士がいなくては軍は成り立たない。同じく社員がいなくては会社は成り立たない。一社員が全責任を取ってそれでおしまいというおかしな状況は、問題視されて然るべきである。誰もそんな組織に人生を捧げようとは思わない。

このブログを書きながら岡本社長の会見を見ているが、もはや無駄な問答ばかりであり、案の定…というところである。このまま泥沼化して、皆がお笑いに対して素直に笑えなくなる世の中になってしまわないかが不安だ。

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先日も記事にしたが、日本のお笑い文化は誇るべきものである。さっさとこんな事態は収束して欲しいと願うばかりである。