SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

採点をあんまりしなくなった理由

最近、映画の採点をあんまりしなくなった。

このブログでもそうだし、フィルマークスとかもかつてはやっていたけど、とにかく点をつけることが苦手になってしまった。映画自体は結構見ているが、やっぱり点数をつけるという行為がどうもしっくり来ない。

これはなぜかと言うと、自分がつけた点数つきレビューを振り返って読んだときに、あまりにも納得いかないことが多い。点数という指標を設けているせいで、余計に違和感が強くなる。

「あれ、この映画こんな面白かったっけ?」とか、「この人嫌いだったけど意外と良いこと言ってんだな」とか、2回目の鑑賞ででガラッと評価が変わるこってしまうとが多く、そして初見時の評価を絶対に曲げない!という程のポリシーも無いのです。(曲がらない人はしっかりアイデンティティを確立している人なのだ…たぶん)

まあそういう揺れ幅も含めた感想で別にいいんじゃないの?って言われたらそれまでなんですが(゜-゜)


何が言いたいかというと、その時々の様々な外的要因(鑑賞環境)とか、内面の精神状態に、作品の感じ方が大きく影響されてしまいがちであるということ。実際に精神分離と診断され病んでしまった人の考え方によると、鬱状態のときは周りの全てが偽善的に見えてしまうものである、そうで。これは確かにと思う。

そんな時って、他人が何を語ってきても嘘臭く感じて信じられなくなるし、創作物で語られるメッセージも全て偽善を自分に押し付けてきているように感じちゃうんですよね。「作り手の意図」というものが物凄く気持ち悪くなる。これは逆も然りで、心が良好であれば多くを肯定的に受け入れられるものになる傾向にあるのだけど。

自分は今は割と良好だけども、不安定な時期に映画を観るとつまらなくなることはままある。(そもそもそういう時は観る意欲が無くなるのだが…)

 

こうなると、映画を採点しても自分の中で後々評価が変わってることが多く一貫性が無くなるので、レビュー自体をあまりしなくなったという感じです。ただ、自信を持って評価をつけられるような初志貫徹な人間になりたいとは常々思います…。

表象と批評――映画・アニメーション・漫画

表象と批評――映画・アニメーション・漫画

  • 作者:加藤 幹郎
  • 発売日: 2010/04/29
  • メディア: 単行本