SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

ファスト映画問題


「ファスト映画」投稿急増 映画産業界に危機感 法的措置も | IT・ネット | NHKニュース

被害額950億円って試算は適当な臭いがするけど、これで収益化できていたってのはどう考えてもアウトだろ。なんで何年も放置されていたのか。

 

ただ問題の焦点は著作権侵害だけに絞ったほうがいいかなと。映画業界はいつでも「映画文化を守るため〜」という論調で相手を説き伏せようとするのだが、今の時代ではあまり通用しない気がしている。正直、このファストなんたらみたいな映画を10分でまとめるYouTube動画も、結末までのストーリーが記載されているWikipediaも、意味合いは同じだよね。ネット上ではあちこちにネタバレが散見されるし、どう考えてもインターネットと映画の相性は悪い。

そうなると、映画における価値がストーリーにあるのか、それとも映像にあるのか、この判断が難しい。そんなの正直人それぞれだから。物語のネタバレだけならOKな人もいるし、NGな人もいる。ネタバレなんてものは何の法的拘束力は無いので、あくまでも鑑賞者の良心に委ねられてるから、止めようが無い。となると問題なのは映像を勝手に使って収益化したというポイントだけになる。

ちなみに自分は絶対に観に行きたい映画は予告編も極力見ません。(予告編見ちゃうと500円分くらい損した気分になるから) 

でもインターネット社会において、簡単に手に入るなら表面上だけの情報でも得たいという人の欲求は避けることはできないでしょう。どんな情報も、わかりやすい形で理解できるに越したことはない、時短になるから。だからひろゆきとかDaigoの動画が人気なわけで。みんなドラッカーの『マネジメント』より『もしドラ』に飛び付いたわけですし。

でもやっぱり「ファスト」っていうのには嫌悪感を覚えますよ。これって配信側も「批評」するのすら面倒だから(その能力が無いから)、本編の映像を使いましたってだけでしょ。それをさも映画紹介の最適解かのように配信して、自分の感想すらまともに言語化できないとか舐めてるよね。それで観た気になって本編を観ないようなキッズも生まれるでしょうし、それで評価とかレビューなんてしようもんならしばき倒すが。(あ、でもそういうキッズはそもそも洋画とか観ないか…となると間口を広げたってことにもなるから…)

まあ今回の件はいずれ訪れるとされていた必然だったと言うことで。てか収益化さえできなきゃ誰もやらないだろ。そこを抑えろよっていうね。