最近、最寄りの沿線が毎日人身事故を起こしている。
周囲の人間も自分も含め「あーまたか」みたいな空気である。「振り替えの手配速くてラッキー！」と言っている。みんなそこで人が一人死んでいることは忘れている。というか端から意識していない。あまりにも日常的すぎるからだ。
別に命の重みみたいなものを説くとか「人が死んでるねんで！」と叫ぶつもりはないのだが、あまりにも線路への飛び込み自殺が多すぎて、皆が麻痺しているのが急に末恐ろしくなった。この頻度でビルから人が飛び降りてたらもっと報道されると思うのだが。人身事故に関してはもはや「今日は風が強くて電車が遅れてね」くらいの感じである。
この国の病みの部分を、ただの日常で毎日思い知らされる。鉄の塊に人が飛び込んで死んで、誰も全く動じないなんて、戦地なのかここは。
