SOUTH PARKの住人

1日1記事毎日更新!(という目標) 映画好きです。

映画を観て何者かになってる気分でいた

そう、俺のことです。映画をたくさん観るって何なんだろうって思った話。

最近新作映画に本当に興味が湧かなくて。去年まであんなに楽しみにしてた『007』も観る気がしなくなっている。『DUNE』なんて1ミリもかすりもしない。『エターナルズ』はかろうじて…って気分。

かつては「映画をたくさん観てる自分」が空虚な俺を何者かに押し上げてくれるんじゃないかとか思って、全く興味の無いジャンルとかも必死に観たりして、年間100本とか劇場で鑑賞したりしてました。『フィルマークス』とかいうSNSで必死に点数つけたりして。

 

でと、そもそも映画を観たことって記録につけなきゃいけないことなのかなって思いまして。観たことを自ずと忘れてしまうような映画って、それまででいいんじゃないかと。必死に鑑賞記録をつけてた頃もありましたけど、それって「こんなにたくさん映画を観てる自分を見て!」っていう承認欲求が前に出てしまって、素直に映画を楽しめなくなってる自分に気づいたんですよね。周りに「俺はこんなに映画を知ってるよ」っていうマウントを取りたいだけなら、観なくてもいいんじゃないかって。よくよく考えたら別にそれを知らせたい相手なんていないし、そんな邪な発想で養われる自己肯定感なんて何の役にも立たないと思うし。

でも、映画のレビュー評を生業として、マネタイズできている人は尊敬してます。仕事にできている時点でとても偉大だと思う。自分みたいな素人からしたら凄すぎる。

自分みたいな人間は、たぶん1000本観ても、人生の深層にまで影響を与える映画なんてその内の5本くらい。それだけ見たら、自分が真に楽しめる映画ジャンルというものが解ってくる。

結果的に今年も映画館では4本しか観てません。その4本は全部満足したし、しっかり内容も覚えてる。ハズレは一本も無かった。これで十分充実してるじゃないかなと。