今、日常に急増して全国民の頭を悩ませている「自粛中なにしてました？」という質問にはある程度ちゃんと答えを用意しておいたほうがいいですね。ありがちな返答の是非を分析してまとめました。
『なんもしてなかったです』
⇒本当に何もしてなかった人には共感を得られるかもしれないけど、そんな人はそもそも「何してました？」なんて質問してこないので基本的には☓。相手が食い気味できた場合に、話の主導権を譲ることを目的とするならアリ。
『家で○○してました』
⇒主にエンタメに関して。大抵の人が家で何かやってるので、中途半端な答えは意外性ゼロなので気をつける。「映画を見てた」「ゲームしてた」等よりは、「Netflixで梨泰院クラスにハマった」、「Switchでどうぶつの森をしていた」、というある程度知名度の高い話題作の名をあげながら具体的に述べた方が、トークを発展させやすいので建設的でよい。
『外で○○していました』
⇒相手が隠れ自粛警察だった場合は即アウト。場合によっては、同じ自粛警察仲間に共有され拡散していき、数の暴力による集団悪口にエスカレートする場合があるのでくれぐれも注意すべし。外出をネタにする場合は必ず相手の立場を見極めてから行うこと。
『ムラムラしていました(控えめな表現)』
⇒気の知れた同性間のみ許される。大概の人間はこの自粛期間で性欲を持て余していたはずなので容易に共感は得られる。しかし性的なネタは盛り上がりはするがそのエキセントリックさ故に、その後の話題を全て切り捨てることになりやすいので注意すること。
『YouTubeを見ていました』
⇒チャンネル数が膨大なため滅多なことでは話題が被らないので、特定配信者を話題にしたい場合は、HIKAKINクラスであっても基本的にはアイドルオタクトークに近いニッチなものだという前提で話すべし。
『自炊をはじめました』
⇒異性ウケは良いので肯定的に受け取られるが、そもそも家食に一切の興味をもたない人間もいるので注意すべし。また妻帯者には響き難い。自炊の内容より、スーパーの混雑ネタなどの方に興味を引かれる可能性もあるので過度な期待はしないこと。
『○○を買いました』
⇒無難。大きな買い物であればあるほど良い。人は他人が無駄金を使った話が好きである。
『オンライン飲み会しました』
⇒あっそう、と思われるのがオチ。通常の飲み会の話題と同じで、近しい間柄でやっていれば誘ってないという角が立つし、知らない間柄の話など興味が無い。そもそも『オンライン飲み会』という行為自体がもはや目新しくないので、よほどの爆笑ネタが無ければほぼ成立しない。この話題が旬だったのは4月頭くらいまでである。
『家で仕事をしていました』
⇒0点。ほとんどの人は自主的な仕事などしていないので共感ゼロ。こんな時にも職場でマウントを取ろうとする嫌な奴だとか、楽しむことを知らないつまらない人間だとか、キモい変態だとか、とにかくネガティブな印象しか与えないので厳禁。本当に自己研鑽のための仕事をしていたとしてもひけらかさないこと。
この自粛は国民全員に平等に訪れてしまったため、誰もがそれなりのネタを持っているし、むしろ話をさせて欲しいと思っている可能性が高い。「何してました？」と聞かれる＝<自分の話がしたい> という解釈をして、まずは聞き手に回るつもりで立ち回るのが吉でしょう。
